<上映日程> 10/26(金)PM9:30〜 11/3(土)PM7:00〜
シーズンチケット
PURELY BELTER
涙が出そうになった時、ぼくらはスタジアムの風を想う。
2000年カンヌ国際映画祭監督週間出品作品
2000年/イギリス/カラー/ヨーロピアンビスタ/ドルビーSR/1時間37分/日本語字幕:石田泰子
特別挿入曲"モリー"マイケル・ナイマン
後援:ブリティッシュ・カウンシル/原作:ジョナサン・タロック「シーズンチケット」ベティ・トラスク賞受賞(アーティストハウス刊)
配給:シネカノン+アミューズピクチャーズ
原作は弱冠28歳のジョナサン・タロック。昨年、イギリス文学界の登竜門であるベティ・トラスク賞を受賞した。長編デビュー作にして、2000年上半期に出版されるや否や絶賛を持って迎えられた話題作である。1999年3月、ハーマンはそのゲラ刷りに立ち会った。そして、出版前に自らの手で映画化することを決めてしまった。ティーンエイジャーへの深い愛情と鋭い視点を併せ持ったこの物語に魅了されたのだ。タロックはゲーツヘッドで教師として働き、その経験を基に現在の若者のリアルな姿を描いた。失業率の急騰、社会の腐敗、幼児虐待。深刻な状況に、ともすれば暗くなってしまいそうなこのドラマを、ハーマンは笑いのスパイスを効かせて、コミカルでハートウォーミングな作品に仕立て上げた。 撮影のアンディ・コリンズ、プロダクションデザインのドン・テイラーをはじめスタッフはハーマン組ともいわれるおなじみの面々が今回も集結、クォリティの高い映像がテンポよく進んでいき、キャラの強いキャストたちの演技を際立たせている。 ジェリーの母親役のチャーリー・ハードウィックをはじめ、イングランド東北部のベテランたちが脇を固め、方言やスラングも今のニューキャッスルをよりリアルに表現している。中でも暴力的なジェリーの父のティム・ヒーリー、厳しいカイアード先生のケヴィン・ワッテリーは共にテレビの超人気ドラマで主演し、絶大な人気を誇っている。そして、主演のジェリーとスーエルにはクリス・ベアッティとグレッグ・マクレーン。二人は、500人を越すオーディションで選ばれた。これが映画デビューとは思えない堂々とした演技に加え、ニ人の相棒、名犬ラスティのキュートな役者っぶりも必見である。音楽をイアン・ブローディとマイケル・ギブズが担当し、二人の悪戦苦闘をビビットに表現する。また、サッカー話のシーンではマイケル・ナイマンのモリーが深く、切なく心に響く。 〈シーズンチケットとは?〉 シーズン中、お気に入りのチームの試合がいつでも観戦できるチケット。スーパープレミアもの。商業的な理由による買い占めが多く、現在ニューカッスル・ユナイテッドのシーズンチケットは500ポンドだが、来シーズンは1,300ポンドにする意向を表明しているらしい。 |
「ねえ、あの話を聞かせてよ。父さんと初めてサッカースタジアムに行った話を」 ジェリーは15歳。狭いアパートで母や姉とひっそりと暮らしている。そこに父親の姿はない。スーエルにしたって年老いた父親とニ人暮らし。頭の切れるジェリーと太っちょでお人好しのスーエル、ニ人には共通の夢があった。大好きなニューカッスル・ユナイテッドの試合をスタジアムで観戦すること。手にはミルクたっぷりの紅茶を持って。遠い昔、父親と出かけたあの日のように…。 しかし、現在観戦チケットは入手困難な状態。かといって、一人500ポンド(約9万円)もする"シーズンチケット"はとうてい手が届かない。でも何としてでも生で試合が見たい。ジェリーは、ニ人で1,000ポンド、次のシーズンが始まる夏までに稼ごうと言いだしたのだ。そのためには酒もタバコもクスリもやめなければならない。夏、秋、冬と季節は巡り、リーグ開幕の日が近づいていくが…。 サッカー発祥の地、イギリスで絶大な人気を誇るサッカー。ましてニューカッスルにおいては狂信的とすらいえる争奪戦状態。サッカー観戦は多くの人にとって夢のまた夢だ。そんなスタジアムの熱気がスクリーンから伝わり、観ている我々もエールを贈りたくなる。そして、イングランドが生んだスーパープレーヤー、アラン・シアラーが出演!!果たして、二人は試合に行けるのだろうか? |
監督+脚本:マーク・ハーマン ジェリー:クリス・ベアッティ |